こんにちは!nacoです。
2021年、明けましておめでとうございます!
今年は丑年ですね。
ということで、牛の擬人化イラストを描いてみました。
背景に原色の赤を使い、ぱっと目を惹くイラストにしました。
- 個性的なイラストが描きたい
- 擬人化イラストの描き方が分からない
- 影の塗り方が分からない
こんな方にはぜひ見てほしいメイキングです。
塗り方の手順を細かく画像付きでメイキングを紹介しているので、よければご覧ください!
目や肌など、細部の描き方は別で紹介するのでぜひそちらも見てください。
前回は目のメイキングを紹介しています。
まだ見ていない方は 【メイキング】キラキラした目の描き方徹底解説!【イラスト】 をご覧ください。
今回、少し肌を露出した服をデザインしました。
その際、肌の塗りは本を参考に塗らせていただきました。
こちらの肌塗りの秘訣という本です。
肌の塗りが苦手な方、上達したい方にはぜひおすすめの本です。
擬人化イラストってどうやって描けばいいの?
牛と聞いてイメージするものを書き出そう
擬人化イラストに多いのは、人間に耳やしっぽを生やしたものです。
そのほか、服装やアクセサリーで動物らしさを加えていきます。
今回は2021年の干支である、牛を擬人化します。
では、牛をイメージした時にイメージする物を書き出してみましょう。
・茶色や黒の一色だけの体
・白の体に黒のまばら模様がある
・角がある
・垂れた耳がついている
・飼育用として耳に番号札がついている
このあたりが浮かぶと思います。
実物の牛が分からない方は検索して写真を見てみると想像しやすいと思います。
擬人化するときの注意点!
イメージができたら早速描こう!と言いたいですが、3点注意点があります。
[su_list icon=”icon: chevron-right” icon_color=”#088bff” indent=”31″ class=”li-list”]
- 一目見ただけで何の動物か分かる
- 動物のイメージ色をメインに使う
- 人間と動物の割合を8:2にする
[/su_list]
1つ1つ解説していきます。
一目見ただけで何の動物か分かる
これはあまり解説しなくても分かると思いますが、
文字の説明がなくても、ぱっと一目見て何の動物を描いているかが分かるか分からないかは
擬人化イラストを描く上でとても大切な要素です。
[su_highlight background=”#faff9c”]猫なら猫耳、リスなら長い尻尾など、それぞれの動物の特徴があります。 その特徴が隠れないようにキャラクターを描くことを意識しましょう。[/su_highlight]
例えば尻尾を描きたい場合。
正面を向いたキャラクターに尻尾を生やしてもいいですが、
後ろを振り向かせることで尻尾の生え際や長い尻尾を思い切り描くことができます。
このように、特徴となる部分が目立つ構図にすることで
動物らしさが際立ちます。
動物のイメージ色をメインに使う
今回の牛でいえば、イメージ色は複数個あります。
その場合は、「牛」と聞いてみんながイメージしやすい色を選ぶと良いでしょう。
「牛」でイメージしやすいのは、白地に黒のまばら模様だと思います。
にわとりは白、豚はピンク、亀は緑など、[su_highlight background=”#faff9c”]動物の名前を聞いてイメージする色を服や髪の色に使うことで、動物らしさがより一層出てきます。[/su_highlight]
人間と動物の割合を8:2にする
これは人によって割合が違います。
動物を描くのが好きで、毛並みやくちばしなどの部分も描きたい!という方は
人間と動物の割合を3:7にするなど、調整していいと思います。
今回は[su_highlight background=”#fbffb0″]キャラクターとして可愛く見せるための割合[/su_highlight]にしております。
動物の割合が多い程、人間味がなくなり、動物らしさが出ます。
耳だけを描きたい、尻尾だけをつけたい、という方は
人間と動物の割合が1:9になります。
ラフ~線画
ざっくりラフで全体のイメージを決める
[su_highlight background=”#b5ebff”]「濃い鉛筆」[/su_highlight]を使ってざっくりと下描きを描きます。
今回は、下描きと完成で多少違うところがあります。
制作の途中で「やっぱりこっちがいい」となることはよくあります。
頭に大きなリボン、振袖のような装飾、可愛さを表すツインテールを描いています。
今回は、リボン、胸、腕の装飾に牛柄を入れることにしました。
この時点では頭の形をとるために、耳や角は描いていません。
詳細ラフで装飾等細かく描きこむ
ラフを元にもう少し細かいラフを描いていきます。
先ほどは描かなかった耳や角も描いていきます。
上の方の画面に余白があるなと感じたため、リボンの端を横に広げることで密度を高めました。
キャラクターを描く上で大事な顔ですが、
牛といえば、[su_highlight background=”#f9ff82″]牧場でのんびり過ごすおだやかな性格のイメージ[/su_highlight]
があるので垂れ目にしました。
また、ラフの段階では体のバランスをとるため、[su_highlight background=”#f9ff82″]服で見えていない部分も描いておく[/su_highlight]と
バランスが崩れることなく描くことができます。
シルエットを確認してバランスを確認する
画面の余白やバランスが崩れていないかを確認するために
キャラクターの範囲を塗りつぶします。
また、この時付け足した方がいいなと感じた部分は
そのままペンで描き足しましょう。
明確な理由がない場合、基本的にイラストは密度が高い程上手に見えます。
[su_highlight background=”#f9ff82″]右上にぽっかりと空白がある、顔の周りに空間があり、下に重心がいく[/su_highlight]
という方は、シルエットを確認してみるといいと思います。
仮着彩をしてイラストの雰囲気を掴む
今回は先にキャラクターの色を決めておきたかったので仮の着彩をしました。
主に[su_highlight background=”#b5ebff”]カブラペン、不透明水彩[/su_highlight]を使って着彩しています。
この工程を省きたい方は省略して構いません。
本番の着彩に入る前に、ラフの時点で色を決めておくと
着彩がスムーズになり、キャラクターの雰囲気を崩しにくくなります。
また、このラフを一度保存し、新規ビューとしてペイントソフトの画面端に置くと
線画や着彩時にラフの雰囲気を確認しながら描くことができます。
線画は丁寧に、でもラフのイメージを崩さないように
ラフレイヤーの透明度を20%にして、[su_highlight background=”#b5ebff“]ベクターレイヤー[/su_highlight]で線画を描きます。
ベクターレイヤーで描くことで、[su_highlight background=”#f9ff82″]後で変形する時や拡大した時に線画がぼやけるのを防ぐことができます。[/su_highlight]
線画を描くときは、[su_highlight background=”#f9ff82″]強弱をつける[/su_highlight]ことを意識しましょう。
[su_highlight background=”#f9ff82″]髪の内側の細かい線や、服のしわは薄く[/su_highlight]、[su_highlight background=”#f9ff82″]外側のふちになる線は濃く[/su_highlight]描くことで
単一な線画になることを防げます。
また、牛の耳についている名札を表現するために
耳にピアスをつけました。
着彩
べた塗りをする
仮着彩を参考に、それぞれのパーツの色分けをします。
今回は牛のイメージカラー、白をメインにしているため
この時点では色の薄いイラストになります。
お正月イラストということで、[su_highlight background=”#f9ff82″]ネイルを赤と黄色にして華やかにしました。[/su_highlight]
髪の毛は、前髪周辺とツインテール部分で2つにレイヤーを分けて色分けしています。
メッシュ・柄・グラデーションをつける
着彩の工程として、まず初めに柄を入れていきます。
服とリボンには、大きめの丸い模様を描きます。
この時、黒い模様だからといって真っ黒な色を使うのではなく
暗い青を使います。
[su_highlight background=”#f9ff82“]暗い青を使うことで、イラストと馴染みやすくなり模様が浮きにくくなります。[/su_highlight]
また、模様だけに上と下から薄めのグラデーションをかけました。
[su_highlight background=”#f9ff82“]こうすることで単調な色にならず、透明感がでます。[/su_highlight]
襟と服の下の装飾の黒い部分には
肌の色が透けているように見せるため、柔らかいブラシで肌色をのせます。
目には下の方に黄色のハイライトを入れます。
髪のグラデーション・服とリボンの影・肌を塗る
ツインテールレイヤーの上に新規レイヤーを作り、レイヤーモードを乗算にします。
下から上に向かって紫のグラデーションをかけます。
ツインテールは服の後ろにあるため、奥行きがでるように暗めにグラデーションをかけます。
服とリボンの上に新規レイヤーを作り、同じくレイヤーモードを乗算にします。
彩度高めの青系の色を使って影を塗っていきます。
基本的に不透明水彩を使って影を塗ります。
[su_highlight background=”#f9ff82“]布の流れを意識して、立体的になるように塗りましょう。[/su_highlight]
明るめの青と、暗めの青の2色を使って塗ると
より立体感がでます。
肌は、赤みのある色でざっくりとペンで影を塗った後、
柔らかさを意識して[su_highlight background=”#b5ebff”]「塗り&なじませ」[/su_highlight]ツールでぼかします。
髪の影、目の描きこみをする
髪の毛のグラデーションの上に新規レイヤーを作り、レイヤーモードを乗算にします。
不透明水彩ブラシで髪の毛の流れに沿って影を塗っていきます。
消しゴムで削ったりペンで硬い線を描いたりして、ふわふわしすぎない影にします。
目には目を囲うように濃い青をのせます。
同じ濃い青で瞳孔も描きます。
頬、口紅・ハイライト・抜け感を出す
女の子らしさを出すために頬に赤みを足します。
柔らかいブラシでふわっとのせます。
口紅は目立つ赤にしました。
髪の上の方には水色でハイライトを描きます。
ここは目立つ色がよければ黄色やピンクなどにしてもいいかと思います。
ハイライトを描いて艶々の髪の毛、キラキラの目にする
ハイライトを描きます。
一直線に入れるハイライトもありますが、
今回は髪の流れを意識したハイライトを入れました。
白に近い紫を使い、ペンでハイライトを描きます。
そのあと[su_highlight background=”#b5ebff”]「水多め」[/su_highlight]ブラシを使い、透明色で上側を削ります。
前髪のハイライトには「加算」レイヤーを使いました。
爪や口紅、肌や目にもハイライトを足します。
肌など柔らかい部分のハイライトは「塗り&なじませ」ブラシで
端をぼかすなどして肌と馴染ませましょう。
アイシャドウを塗る
目の周りにアイシャドウを塗ります。
口紅が赤なので、同じ赤系の色を使って塗っていきます。
黒目の上には白でハイライトを入れます。
これは実際の女性のメイクにも使われている方法で
[su_highlight background=”#fffda6″]真ん中にハイライトを入れることで目に立体感がでます。[/su_highlight]
目の塗り方については別記事で細かく解説するのでよければそちらもご覧ください。
髪飾りを描く・目にハイライトを足す
線画レイヤーの上に新規レイヤーを作り、髪飾りを描きます。
紫のペンで三角とヘアピンを描き、
レイヤープロパティの[su_highlight background=”#b5ebff”]「境界効果」[/su_highlight]で濃い紫の線をつけます。
色トレスでイラストと線画を馴染ませる
顔の線画レイヤーの上に新規レイヤーを2つ作り、クリッピングします。
1つ目のレイヤーは濃い茶色で塗りつぶします。
2つ目のレイヤーに、髪の影と似た紫系の色で、髪の毛と重なっている顔の線画を塗ります。
次に体の線画レイヤーの上に新規レイヤーを作り、クリッピングします。
肌の部分は赤系の色を、リボン部分には青系の色で線画を塗ります。
色トレス・髪の毛を足す
顔の線画レイヤーの上にさらに新規レイヤーを2つ作り、クリッピングします。
1つ目のレイヤーには、目頭のあたりに柔らかいブラシで肌色をのせ、肌と馴染ませます。
2つ目のレイヤーには、黒目の上に少しだけ薄紫の線を足します。
こうすることで、[su_highlight background=”#faff9c”]目に透明感や輝きがプラスされます。[/su_highlight]
背景~完成
目立つ背景で目を惹くイラストに!2021年の文字も入れる
キャラクターが完成したので、仕上げにかかります。
まずキャラクターレイヤーの下にレイヤーを作り、赤で塗りつぶします。
次にキャラクターレイヤーの上にレイヤーを作り、
[su_highlight background=”#b5ebff”]「カリグラフィ」[/su_highlight]ペンで2021年と書きます。
バランスがおかしいなと感じた場合は変形ツールで位置を調整しましょう。
背景描きこみ、文字色を変えて完成!
謹賀新年のイラストということで、明るくポップなイラストにします。
先ほどの背景レイヤーの上に新規レイヤーを作り、
直線ツールを使いながら、黄緑と白で三角をたくさん描きます。
キャラクターの邪魔にならないように描くことを意識しましょう。
[su_highlight background=”#fdffab”]あまりたくさん描きすぎるとごちゃごちゃしすぎてしまい キャラクターが目立たなくなってしまうので、量を調整しましょう。[/su_highlight]
次に2021年の文字が目立つように色を変えていきます。
文字レイヤーの上に新規レイヤーを作り、クリッピングします。
キャラクターと重なっている部分だけ、ペンを使って黄色に塗っていきます。
黄色にすることで、[su_highlight background=”#fdffab”]髪の毛と重なっている部分の文字も見やすくなります。[/su_highlight]
2021年もイラストを描いて絵で稼ごう!
いかがでしたか?
まだ新年のイラストを描いていない方は、
ぜひ牛の擬人化イラストを描いてみてください!

という方も、[su_highlight background=”#faff9c”]キャラクターが白くて目立ちにくい![/su_highlight]という時に
思い切って真っ赤や真っ青に塗ってみるのもいいと思います。
2021年も、メイキングやイラストで稼ぐためのノウハウをお届けしていくので、ぜひご覧ください!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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