こんにちは、イラストレーターの nacoです!

どんな手順で描くの?
加工ってどんなことをするの?
絵を描いたことがない、描きたいと思っている方、
こんな風に疑問に思うことはありませんか?
絵の描き方は100人中100人が違う描き方をします。
その中の1人の描き方として参考にしてもらえたらと思います!
今回のイラストのテーマは【夏】です
キラキラした女の子と夏の空を描きました
完成したイラストはこちら↓↓
夏らしいキラキラした元気な女の子を描いてみました
伝えたいことがたくさんあり長くなってしまいましたが、参考になれば嬉しいです
目次
レイヤー構成
キャラクター、背景はフォルダにまとめ、その上に加工レイヤーを作っています。
各フォルダーやレイヤーに名前をつけておくと制作する中で探す手間が省けます
キャンパスサイズは963×1060px、作業は全てCLIP STUDIO PAINTです
ラフ~線画
ざっくりとラフを描いて雰囲気を作る
人物のアタリを描きます
今回背景は空なので背景のラフは描きません
なんとなくイラストのイメージするための工程なのでかなり雑です
初心者の方はもう少し線を引いて人体のバランスをとっても良いかと思います
下書きでキャラクターの詳細を描いていこう
ラフのレイヤーの上に新規レイヤーを作り、顔や髪、服などを細かく描いていきます
イラストに動きを出すために、髪やショールがなびいているように描きます
顔はキャラクターを描く上でかなり大事なパーツなので、何度も描き直してバランスを調整します
線画
新規レイヤーを作り、線画を描いていきます
線画はベクターレイヤーに描くと、大きさの変更をしても綺麗なまま変更されるため、おすすめです
パーツごとにレイヤー分けすると、後で色トレース(線画の色を変更)する時に便利です
ラフの時の柔らかい動きを壊さないように何度も描き直しながら線を描きましょう
髪が寂しいと思ったので、夏の花であるひまわりの写真を見ながら飾りを足してみました
着彩
下塗り
各パーツに色を置きます
赤いワンピースをメインに、黄色と水色の差し色にし、目は服装に馴染みやすい緑にしました
髪色は後に加工をしていく中で明るくなっていくため、暗めの色にします
ショールは白で塗り、透明度を68%にしています
影でキャラクターに立体感をつける
影をつけていきます
今回の光源は左上です
肌の塗りはエアブラシ等を使い、女の子らしい柔らかな肌にします
光源が上の方にあるため、顎下から鎖骨までは乗算レイヤーでがっつり暗くします
リボンが無地のため、ワンピースには服に沿って細い白線を引いて、透明度を55%にします
髪の毛は線画を活かすために固めのブラシで明暗をくっきりつけ、服は柔らかい影にすることでふわっとした素材感を出します
目元にはアイシャドウ、口元には口紅を塗り女の子らしさを出していきます
ハイライトを入れてきらきらにしていこう!
ハイライトを入れていきます
今回のテーマが夏ということで、太陽の光が強く当たっていることを意識しながら塗っていきます
キラキラした女の子を描きたかったので、ハイライトには一層の力を入れています
白色で塗るのではなく、黄色を使うことで暖かい光になり、見栄えのするイラストになります
強い光には加算(発光)を、空気感はスクリーンを使います
唇の艶や鼻のハイライトを入れることで、女の子らしさや立体感がでます
後ろに見える髪の毛にはスクリーンレイヤーを使用し、ふんわりとなびいているようにしました
また、肌に重なる髪の毛にはエアブラシや水彩ブラシで肌色をのせて、透明感をだします
背景~加工
背景で夏の青い空を描こう!
背景を描いていきます
夏らしい鮮やかな青空の写真を参考にしながら描くとイメージしやすいです
右上が濃い青になるように「にじみ縁水彩」を使ってグラデーションを作ります
その上のレイヤーに雲を描いていきます
「にじみ縁水彩」でざっくりと描いた後、消しゴムや透明色の「にじみ縁水彩」で削っていきます
平行ではなく円形に雲を配置することで平坦な絵にならず、目を引くイラストになります。
花びらは左上から右下に吹雪いているように配置します
ひまわりの花びらの画像を見ながら、カブラペンなどのペンで描いてみましょう
花びらを湾曲させて描くと、風になびかれているように見えます
キャラクターを表示させながら、空いている空間に花弁を配置し絵のバランスをとります
色トレースでキャラクターと線をなじませる
全体が仕上がってきたところで、キャラクターの線画の色を変えていきます
ショールの下にある肌の線画やひまわりの葉っぱの線画等、線画を隠したい部分にはレイヤーにマスクをかけて隠していきます
線画をなくすことで、ショールによって肌が透けていることが分かりやすくなったと思います
光にあたっている部分は線画も光の色に変えることで、違和感がなくなり先ほどより輝いているように見えます
ピアスも、金属のピアスになるよう線画の色を変えて、線画に影やハイライトをつけています
加工 フレアで太陽の光を描く
さらに太陽の光があたっていることを強調するために、フレアを描いていきます
加算(発光)レイヤーに円形ツールで円(○)を描きぼかしたり、塗り潰された円(●)の内側をエアブラシで削ったりしてフレアを描いていきます
フレアを描いたことがない方や、描き方が分からない方は、CLIP STUDIO ASSETSにたくさん無料フレアブラシがありますので、ダウンロードしてみてください
背景が少し寂しいと感じたので加算レイヤーで白い点を置き、水滴のような表現をしてみました
最終加工 ひまわりを散らして涼しい風
イラストを仕上げていきます
背景だけでなく、キャラクターの前にも花弁を散らします
その際、手前にある花弁をぼかすことで奥行きがでて、キャラクターが協調されます
次にキャラクターレイヤーを複製し統合して、乗算レイヤーに変換します
そのレイヤーの透明度を16%にして重ねることでキャラクターがはっきりと写り存在感がでます
また、新規レイヤーを作りスクリーンレイヤーに変換し、光があたっている髪の毛や腕にエアブラシでふわっと黄色をのせると、さらに強く光があたっているように見えます
最後に
長くなってしまいましたが、1つでも参考になる部分があれば嬉しいなと思います
夏らしいイラストにするために鮮やかな赤と青を使いました
他にも、夏らしいモチーフを入れることでもっと夏らしさがでると思います
目の塗り方で悩んでいる方、もっと塗りこみをしたい方ぜひご覧ください!
【イラスト】きらきらした目の描き方・塗り方をマスターしよう!【メイキング】
今回描いた女の子の目の描き方を詳しく描いています
最後まで読んでいただきありがとうございました!