こんにちは!イラストレーターのnacoです。
今回は、最近流行っているVtuberのイラストからモデリングの作り方まで説明しようと思います。
これからVtuberとして活動したい方、Vtuberの体を販売したい方にぜひ読んでいただきたいです。
独学で学んだため、分からないところやつまづいたところがあり、同じように困ることがないように細かく解説していきます。
ぜひ一緒に世界に1人だけの可愛い、かっこいいVtuberを作りましょう!
※制作環境はCLIP STUDIO PAINTになりますが、大体のペイントソフトに同じような機能があると思います。
今回紹介するのは、既にVtuberモデルとして販売しているこちらの女の子です。
実際に動いている動画はこちら
第1章では、キャラクターのラフからパーツ分け(横髪)までを解説していきます。
目次
キャラクターの設定を決めて、ラフを描こう!
まずは、キャラクターがいないと始まりません。
Vtuberには、大体キャラクターの設定があります。
作りたいVtuberの性格や好きなことを考えながらキャラクターを作りましょう。
今回私は、「猫耳」「大人しい」「清楚」というイメージで描きました。
できあがったラフがこちら↓
魔法少女のような雰囲気のある、大人しく可愛い女の子にしました。
ラフについては、自分の思うように描きやすい方法で描いていただいて構いません。
この時のラフは、真正面を向いていなくても構いません。
描きやすいポーズで構いませんが、あまり複雑なポーズではなく描くとしても斜め前を向いた立ち絵にしましょう。
※この時に描いたラフをそのままVtuberの立ちポーズにしたい場合
⇒Live2Dでモデリングをする場合、顔は基本的に真正面を向けましょう
体は斜めに向いていても大丈夫です。
今回は顔も体も真正面を向けます
パーツ分けって?まずはどんな風に分かれているかを知ろう
ラフができた後は清書!といきたいところですが、ここで一度【パーツ分け】というものについて説明したいと思います。
Live2Dで動きをつける際、必ず必要になるのが【パーツ分け】という作業です。
普段キャラクターを描く時は、キャラクターと背景、エフェクト、というような分け方にしている人が多いと思います。
しかし、動きをつけるとなるとキャラクターのパーツをいくつにも分けなければいけません。
実際にパーツ分けをしたものを並べてみるとこんな感じです
これはそこまで細かくパーツ分けをしていませんが、50パーツ程度のパーツがあります。
これを見たらわかると思いますが、立ち絵を描いた時には見えないような後ろの髪の毛やスカートの裏まで描かれているのが分かると思います。
Live2Dで動かすと、一枚のイラストでは見えなかった裏の部分も見えるようになるため、このように裏まできちんと描く必要があります。
実際にキャラクターを描いてパーツ分けをしよう
では、実際にキャラクターを描いていきましょう。
パーツ分けの仕方には2通りありますが、今回は1つ1つパーツ分けをする方法で進めます。
どこまで細かく分けるかは人によりますが、今回は私の場合、として紹介します。
対象定規を使おう
ラフレイヤーの不透明度を10%程度まで下げます。
次に定規ツールの対象定規を選択します。
ラフレイヤーの上に新規レイヤーを作り、SHIFTキーを押しながら定規で顔の真ん中に縦に線を引きます。
この対象定規というのは、左右対称に線を引くことができるツールです。
身体を描くときには使ったり使わなかったりしますが、目や眉毛等、左右対称に描きたい時には重宝するツールです。
このように紫色の線が引かれたと思います。
しかし、このままでは定規レイヤー以外を選択した時に定規の線が消えてしまうため、
定規レイヤーの三角定規を右クリックして、「すべてのレイヤーで表示」をクリックします。
これで常に定規が反映されるようになりました。
顔を描く
では次に顔を描いていきます。
定規を使う時は左右どちらかに線を引くと、反対側にも左右反転された線が引かれます。
これを利用すると、左目を描くだけで右目も同時に描けるようになります。
顔を描くとき、特殊なのが輪郭です。
普段イラストを描く時は、頬から顎あたりの線だけを描くと思いますが
Live2Dで動かす時には頭部全体を描く必要があります。
別レイヤーに頭の形を下書きしてから描くと描きやすいと思います。
髪の毛を描く(前髪)
前髪はこのようになっています。
これをさらに分けると
このように5つに分かれています。
線画だけだとこんな感じです。
前髪の分け方は人によってかなり違いがあり、こだわりが見えるところです。
初めての方は「前髪1」、「前髪2」、「前髪3」を合わせて、パーツ数を少な目にしてもいいかと思います。
慣れてきたら、「前髪1」の左側と右側の毛束を分けてパーツ数を増やしてみてもいいと思います。
顔は左右対称に描くために定規を表示していましたが、前髪からは左右対称にならない部分があります。
前髪1を描く時は非表示にして、前髪2を描くときは表示して同時に前髪3も制作しましょう。
髪の毛を描く(横髪)
次に横髪です。
こちらの右側の横髪と左側の横髪は分けて描きましょう。
線画だけにするとこんな感じです。
今回のモデルは左右の横髪の長さが違いますが、左右対称の横髪を描く場合は対称定規を表示して描きましょう。
後ろ髪
後ろ髪は特に描き方に特徴があります。
身体で隠れる部分が多いですが、隠れている部分も描くようにしましょう。
今回のモデルの後ろ髪はこんな感じです。
今回のモデルは短い髪と長い髪が重なっているため、下画像のように別々に分けて描きます。
後ろ髪で気を付けることは、髪の生え際(つむじ)を描くことです。
絵柄によっては、生え際を描かない方が合う場合もあるため、絶対に描かないといけないということはありません。
また、長い後ろ髪は今回1つのパーツで作っていますが、左右に跳ねている髪を分けてもいいと思います。
今回はここまで!次は顔のパーツです
今回は髪の毛の描き方、パーツ分けについて説明しました。
次はキャラクターの印象を決める顔のパーツ分けについての解説をしていきます。
表情差分の作り方も紹介していくので、そちらもぜひご覧ください。
自分で体を作ってVtuberデビューしましょう!
ここまで読んでいただきありがとうございました!